トランクルーム業界で、最も大きく影響力のある企業といったらという質問をしたら、間違いなく「エリアリンク」と答えると言い切れるほど、エリアリンクの影響力と規模の大きさは絶大です。
それでは、なぜこちらの企業がここまで強大になれたのか。こちらのページでは、そういった疑問に答えるべく調査した内容をご紹介していきます。
トランクルーム需要の背景
実は日本国内では、トランクルームの文化は根付かないと言われていました。
欧米などでは、すでになくてはならない存在だったのです。流行らない理由は色々とあるのですが、最も大きかったのが生活様式です。日本では、無駄な物を持たないことが美徳と言われていたり、ひとつの物を長く使う事が大事だと言われてきました。
また、三世代などで同居することによって色々なアイテムを共同で使用し、無駄のないような生活をしていました。共同で生活しておりますので、庭付きの一戸建てなどで余裕を持った生活をしていたのです。
しかし、生活様式が徐々に欧米化してきたり、中国などの非常にリーズナブルなアイテムが市場に出回るようになってきたこともあり、安い物を次々と買い替えたり、核家族化になり、狭いアパートやマンションなどで生活するようになってきており、どうしても収納スペースが足りなくなってしまってきているのです。
エリアリンクの凄さ
こちらの企業の代表取締役社長の林 尚道氏は、こういった日本の生活様式の欧米化によって、過去の考え方ではない、新しい考え方による需要の変化を事前に察知しておりました。そのため、他の企業が二の足を踏んでいたトランクルーム事業にいち早く参入することができたのです。
以前に、他の企業が失敗したこともあるトランクルーム事業だったので、他の企業が見る目は冷ややかだったと思います。しかし、現時点では、同じようなサービスを提供している会社がいくつも登場しました。もちろん後追いですから、エリアリンクのような利益を上げることはできていませんが、こちらの企業のなしえた業績にあやかって一定レベルの収益を安定してあげております。
やはりパイオニア的な存在は、リスクも大きいですが、リターンが非常に大きく今では大企業へと成長を遂げているのです。
現状に満足しないことがエリアリンクの強み
一般的な企業であれば、トランクルーム事業で成功を収めた段階で満足してしまったり、とにかく現状の利益を守ろうと必死になると思いますが、こちらの企業はそうでありませんでした。常に新しい需要を求めて次々と新しい事業を展開していきます。
例えば、ウィークリーマンション事業やマンスリーマンション事業に挑戦したり、バイクユーザーのために室内型の駐車場を用意したり、空きビルを使ってレンタルオフィス事業を始めたり、郊外にある広大な敷地に屋内レンタル収納スペースを造ったりと様々な事業を興し、それぞれしっかりと利益を上げております。
このように多数の事業を展開することで、今回の新型コロナウイルスのような災害やトラブルがあったとしても安定した経営を続けることができます。こういう守りに入らない姿勢が多くの経営者から共感されているのです。